2007年07月05日 22:26
信号待ちをしていると
空から ポツ ポツ
と小雨が降ってきた
しっとりと無言で
空が泣いていた
丁度傘は持っていたから
涙が伝染しないように 傘を広げた
何が悲しくて空は泣くのだろう
痛みも 苦しみも 鎮めていく
視界をおぼろげにしていく小雨
あなたの悲しみが
地面に黒い染みとして刻まれていく
束の間 曇天を仰ぐ
灰色一色のモノクロが眼前に広がる
どんな辛いことがあったか分からないが
あなたの孤独が早く終わるといい
隠してしまった太陽と月への嫉妬
あなたもまた 太陽や月と
同格のものであるのに
気付かないでいるのだろうか
この涙は誰のものか
狡猾な私は 涙で濡れないように
一人 傘を差して
何にも気付かない振りをしている
小雨が止んだ後は
空気が冷えていて澄んでいる
雲間から光の帯を地上に落とし
自らの行為に謝罪する
清浄の雫は
落ちてきた光の中で
水晶のように煌く
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2007/06/17初校、2校。
【蔦】お題・小雨
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